住宅用太陽光発電の平均工事金額を比較しています。

太陽光パネルを選ぶコツ

太陽光発電を選ぶポイントの1つに、どのようなソーラーパネルを取り付けるかが挙げられます。
何故ならソーラーパネルによって、さまざまな違い(良し悪し)を生じることになるからです。
この項ではそうした違いを含め、ソーラーパネルの選ぶ基準に付いて考えてみたいと思います。

 

○初期費用
確かにソーラーパネルも出初めの頃と比べて、価格もかなり下がりました。
といっても、ソーラーパネルを含む太陽光発電システムはまだまだ高い費用を生じます。
だからこそソーラーパネルをチェックすることによって、初期費用を換算する必要があるのです。
ちなみにソーラーパネルの価格は単に安さだけでなく、発電力に対するコストパフォーマンスをチェックする必要があります。
○発電量の高さ
ソーラーパネルを選ぶうえで、もっとも重要なのは発電量です。
何故ならソーラーパネルでより多くの発電量ができれば、家庭の消費電力をカバーするだけでなく、余剰電力を生み出すからです(売電販売)。
ちなみに面積当たりの発電量は「モジュールの公称最大出力W÷モジュール面積m2×1000W/m2(変換効率)」で割り出されます。
○デザイン・外観
せっかくキレイな家が建っているのに、太陽光発電システムを設置することで外観が台無しになっても困ります。
そうならないようにするため、ソーラーパネルの設置図面などを事前にチェックする必要があります。
○保証内容
設置業者によっては、ソーラーパネル(太陽光発電システム)に独自の保証内容を付ける場合もあります。
そういう意味から、総合的に保証を考える必要もあります。
その他にも、「自宅にマッチする形状のソーラーパネルかどうか/投資対効果(バランス)は取れているか/企業ブランドによる信頼度」などが挙げられます。

 

このようにソーラーパネルを選ぶポイントは、きちんと専門設置業者に見積もりを出してもらうことです。
もちろん設置業者によってソーラーパネルが違うこともあるので、必ず複数社の見積もりを取り比較しなければなりません(価格も違う)。

太陽光発電 京セラ

1993年、日本で初めて住宅用太陽光発電システムの販売を始めたメーカーが京セラです。
そして1998〜1999年の2年間、京セラは太陽光発電の世界生産量が1になっています。
これからもわかるように京セラは日本を代表するメーカーというだけでなく、世界の太陽光発電を牽引している存在でもあるのです。
そんな京セラには、どのような太陽光発電のメリット(魅力)があるのでしょうか。
まず京セラの太陽光発電のメリットといえば、長期間の使用に耐え得るシステムの稼働性ではないでしょうか。
事実、1984年に設置された太陽電池は、2013年現在でも稼働し続けています。
つまり約30年間、京セラの太陽電池は稼働し続けていることになるのです(国税庁による法的耐用年数は17年)。

 

そして京セラといえば、やはり豊富なソーラーパネルも魅力の1つといえます。
○サムライシリーズ&エコノルーツシリーズ
長短3種類のソーラーパネルの組み合わせによって、切妻・寄棟屋根だけでなく、さまざまな屋根の形状に載せることが可能になっています。
さらに屋根との一体感(フィット感)を演出するだけでなく、ソーラーパネルの設置スペースが少なくても大量に置くことができます。
(ソーラーパネルをたくさん置くことができれば、当然のことですが発電量も増えます。)

 

また京セラの特筆すべき点として、太陽光発電システム10年保証の他に自然災害補償が含まれていることです。
通常、太陽光発電システムにはメーカーシステム保証(10年)が付いています(付いていなければ、国内販売することができないため)。
そして保証の概要は「普通に使用していたにも関わらず壊れた」場合のみ、無償で修理することになっているのです。
しかし太陽光発電は屋外に設置されていて、いつも風雨にさらされています。
実は10年保証だけなら、台風などの災害によって太陽光発電システムが壊れたとしても、メーカー保証は適用されず有償で修理しなければならないのです。
京セラなら自然災害補償も含まれているため、台風などの災害にも無償で修理を受けることができます。
(自然災害補償は京セラメーカー補償なので、どの設置業者から購入しても必ず補償されます。)

太陽光発電 パナソニック

三洋電機を統合したパナソニックは、三洋電機が開発した太陽光発電システムHITを全面に押し出し販売しています。
そんな太陽光発電システムHITとは、どのような特徴(性能)があるのでしょうか。
○太陽光発電システムHITの特徴
日本の主なメーカーは、性能的にもっとも優れている結晶シリコン系太陽電池を使用しています(パナソニックもしかりです)。
そして太陽の日差しが強ければ強いほど、太陽光発電システムはより多くの電力を発電すると思われています。
ところが、実際は違うのです。
確かに結晶シリコン系太陽電池は素晴らしい性能を持っているのですが、熱に弱い特性があるのです。
つまり気温が高くなればなるほど、性能が低下してしまうのです(発電量の低下)。
しかしパナソニックはその弱点を扇なうため、結晶シリコン系太陽電池に薄膜アモルファスシリコンを積層させているのです。
これによって高い気温の状態でも発電量が低下することなく、一定の発電量を持続することが可能になったのです。
(ハイブリッド太陽光パネル=薄膜アモルファスシリコン太陽電池)

 

もちろんパナソニックの太陽光発電システムの特徴は、これだけではありません。
一般的に太陽光発電メーカーは、システム保証10年を謳っています。
しかし、パナソニックはシステム保証を15年に延長しています。
何故ならシステム保証10年が終わった後、パワーコンディショナーが故障すると、20万円近い交換費用をお客様が有償しなければならないからです。
それを回避するため、システム保証を15年にしたのです。
(ちなみにパワーコンディショナーの寿命は約10年。)

 

このようにパナソニックは太陽光発電システムHITによって、太陽光発電業界で躍進を続けているのです。
ここで改めて、太陽光発電システムHITのメリットを紹介しておきます。
・「太陽光パネルは熱に弱い」というイメージを克服したハイブリット型。
・システム保証15年。
・適正価格で買えばお買い得(発電量が多い)。
・モジュール出力20年保証。

太陽光発電 カナディアンソーラー

2001年にカナダに設立された太陽光発電メーカーといえば、カナディアンソーラーです。
(ちなみに設立はカナダですが、カナディアンソーラーの実質の拠点は中国になります。)
そしてカナディアンソーラーの特徴といえば、やはり「低価格の実現と保証内容」です。
特に保証内容については、特筆すべき点が多々あります。
○太陽電池モジュール出力保証25年
各メーカーのシステム保証は「10年/15年」が多く、実際にカナディアンソーラーのシステム保証も10年になっています。
(システム保証対象…パワーコンディショナー/接続箱/太陽電池架台/ケーブル/太陽電池モジュールなど)
そしてそうした保証の中で特筆すべきは、太陽電池モジュールの出力保証が25年もあることです。
この太陽電池モジュール出力保証25年は、国内でももっとも長い期間であることは言うまでもありません(発電量:1年目は97%、2年目以降は80%を下回らないことを保証)。
しかもカナディアンソーラーの場合、保険会社による二重補償を実施しているのです(すべての保証に対して)。
二重補償をしている理由には、万が一カナディアンソーラーが倒産や買収されても問題ないことを意味します。
(海外メーカーであるための戦略システムの1つ。)

 

もちろん、その他にもカナディアンソーラーには素晴らしい特徴(メリット)があります。
・円安円高の状況にもよりますが、国内メーカーと比べれば比較的安価で太陽光発電システムを設置することができます。
・太陽光モジュールの強度はJIS規格の2倍以上で、非常に強い強度を誇っています。
・ソーラーパネルは、カナダの厳しい積雪にも耐えるように設計されています。
・変換効率が優れている三菱のOEM製品を選択することができ、しかも変換効率は96%を超えています(非常に高い/通常は90%以上)。

 

カナディアンソーラーの生産ラインは国内にあり、物流拠点は関東と関西にります(物流倉庫)。
さらに対応センターは全国70ヵ所点在していて、さまざまな相談にも応じています。
つまり太陽光発電が故障したとしても、スムーズに対応することができることを意味しているのです。
カナディアンソーラーは海外メーカーでありながら、設置からアフターメンテナンスまで、万全な体制でお客様をサポートしているのです。

太陽光発電 サンテックパワー

中国に本社を構える太陽光発電のサンテックパワーは、生産量世界1位を誇る太陽光発電機器メーカーです。
そしてサンテックパワーは世界最先端の技術力&品質の高さはもちろんのこと、デザイン性にも優れています。
事実、国内でも「グッドデザイン賞/資源エネルギー庁長官賞」といった数々の賞を受賞しています。
(2010年には、ソーラーパネルの生産量も世界1位になっています。)
このように素晴らしい実績を兼ね備えているサンテックパワーには、どのような特徴があるのでしょうか。

 

まず第一に、サンテックパワーは「太陽光パネルの出力保証25年間」を全世界に向けて打ち出した元祖会社だということです。
今でこそ多くの会社が長期間出力保証を打ち出すようになりましたが、サンテックパワーが打ち出さなければこうした状況になっていないかもしれません。
そういう観点からも、サンテックパワーは先駆的な会社だといえます。
そして、単結晶シリコン系ソーラーパネルの低価格の波を作ったのもサンテックパワーです。
というのももともと日本の太陽光発電市場は、「シャープ/京セラ/三菱/SANYO」による寡占状態でした。
そこに単結晶シリコン系ソーラーパネルを大量生産することによって、低価格ゾーンを打ち出したのがサンテックパワーだったのです。
このようにサンテックパワーは国内の価格競争を活発にさせただけでなく、国内市場をも拡散させたといっても過言ではないのです。

 

最後にサンテックパワーを語るうえで、避けて通れないことがあります。
それは「サンテックパワーって、潰れたんじゃないの???」ということです。
実はサンテックパワー内の中核生産拠点だった子会社が会社更生法を申請しただけで、サンテックパワーホールディングスが潰れた訳ではないのです。
事実、サンテックパワージャパンは今後の日本への製品供給に関して、次のように言っています。
「まったく影響はありませんせし、従来通り製品供給を続けていきます。」
この言葉をどう捉えるかは個人によって違いますが、どちらにせよサンテックパワーは太陽光発電市場において大きな比重を占めているといえます。

太陽光発電 東芝

もともと日本の太陽光発電は、「シャープ/京セラ/三菱/三洋電機(パナソニック)」の4社による寡占市場でした。
そこに中国のサンテックパワーが参入し(門戸開放)、2010年満を持して東芝も参入するようになったのです。
そういう意味からすると、日本の太陽光発電市場の中で東芝は後進というポジションになります。
しかし東芝の太陽光発電は急成長を遂げ、今では多くの住宅需要を得ています。
この項では、そんな東芝の太陽光発電システムの秘密に迫ってみたいと思います。

 

日本の住宅事情として、小さな屋根の家が多いことが挙げられます。
そして東芝はその小さな屋根に着目した結果、「住宅用太陽光発電システムはモジュール変換効率20.1%」という世界1位の省スペース&軽量化を実現したのです。
(省スペース&軽量化 → 小さな屋根でも多くの発電量を確保することができる。)
それを「バックコンタクト方式」といいます。
○バックコンタクト方式
もともと、太陽光を受けるソーラーパネルの表面に電極は配置されていました。
バックコンタクト方式はその電極を裏面に配置することによって、太陽光を受ける面積を増大させたわけです。
しかもARコートという反射低減コートを採用することによって、より多くの太陽光を取り込むことにも成功しています。
当然のことですが太陽光を受ける面積が増えれば、より高い発電量を得ることができます。
ちなみにバックコンタクト方式は、アメリカ:サンパワー社製を使用しています(→それ故、ソーラーパネルの生産は行っていません)。

 

このようにして、東芝は住宅需要を伸ばすことに成功したわけです。
確かに太陽光発電市場において、東芝は4社と比較すると実績に乏しいかもしれません。
しかし、東芝には電力・産業用太陽光発電システムで培ったメガソーラー技術があります。
そうした技術を活用することによって、東芝に更なる成長が期待できるのではないでしょうか。
(ちなみに東芝の太陽光発電システムは、パナソニックの太陽光発電システムHITに次ぐ人気の高さを誇っています。)

太陽光発電 長州産業

みなさんは、太陽光発電メーカーである「長州産業」という会社名を聞いたことがあるでしょうか。
太陽光発電業界に精通してなければ、ほとんどの人が知らないと思います。
1980年に創業した長州産業は山口県に本社を構え、太陽光発電システムだけでなく住宅関連機器や半導体関連の製造販売を行っている会社なのです。
そして、長州産業は国内で初めて「太陽電池セルの生産〜太陽電池モジュールの組み立て」まで行なったメーカーなのです(現在も)。
(ある意味、パナソニックの太陽光発電システムHITの陰に隠れてしまった感はありますが、間違いなく優れた技術性能を持っています。)

 

そんな長州産業の特徴といえば15年のシステム保証に加えて、施工補償(雨漏り補償)を行っている点です。
しかも、長州産業は施工補償をしている唯一のメーカーなのです。
(施工補償は10年間。)
ここで、施工補償について少し触れておきます。
通常、施工補償は工事会社(設置業者)が加入している工事賠償責任保険によってまかなわれています。
そして仮に工事会社が倒産してしまった場合、工事賠償責任保険の効力はなくなります。
しかし長州産業が行っている施工補償があれば、工事会社が倒産してしまっても長州産業が補償を継続してくれるのです。
つまり、長州産業は二重の施工補償をしてくれているのです(安心/安全)。

 

このように太陽光発電システムの優れた技術性能だけでなく充実した保証内容がある長州産業ですが、どうしてこんなにも知名度が低いのでしょうか。
(何故、「シャープ/京セラ/三菱/パナソニック」と同じように名を連ねない?4社→5社)
その理由として、長州産業が全国展開しているのではなく西日本を拠点として事業を展開しているからです。
事実、西日本における長州産業ユーザー率は50%を誇っています。
こういう理由で、長州産業は全国的な知名度が低いのです。
しかし近年、性能や保証だけでなく価格設定も低いことから、東日本でも確実に知名度が上昇してきました。
今後、ますます多くのユーザーが、長州産業を目にする機会が増えていくと思います。