住宅用太陽光発電の平均工事金額を比較しています。

今まで、いろいろな観点から太陽光発電の見積もりを検証してみました。
この項では、実際に複数社の見積もり依頼が手元に届いた時、比較検討すべき点について考えてみたいと思います。

 

太陽光発電の設置業者の見積もりをチェックしてみると、下記の点が明記されています。

 

・太陽電池の価格/品番(変換効率)
・パワーコンディショナーの価格/品番(能力)
・付属機器の価格/品番
・設置架台の材料費
・各種とりつけ費用

 

 

 

そして、この中で特に注意しなければならい項目があります。
それが「変換効率とパワーコンディショナー」です。

○変換効率…入ってきた太陽光エネルギーのうち、何%を電力に変換することができたかという数値で、高ければ高いほど変換効率が良いことを意味します。

 

○パワーコンディショナー…作られた電力エネルギーを、私たちが利用できる電気に交換するシステムで、ほとんどのパワーコンディショナーが90%台で推移しています。

 

何故なら変換効率とパワーコンディショナーの性能が悪ければ、いくら価格が安くても意味がないからです(それほど効果が見込めない)。
私たちが太陽光発電に求めていることは、電力に他ありません。

 

このように見積もりによる比較検討をする場合、上記の内容をチェックすることを覚えておいてください。

 

ちなみに悪徳業者であれば、必然的に見積もりと商品紹介が合致していません(吊り合わない)。
とにかく、提出された見積もり書で欠けている項目があれば要注意するということです。

 

それとここでは明記していない項目ですが、売電価格の比較検討も忘れてはいけません。
しかも、同じ地区で同じ日射量でなければなりません。
何故なら同じ条件の元で、初めて正しい比較検討をすることができるからです。
何度言いますが太陽光発電を取り付ければ、約20年間を一緒に付き合うことになります。
その20年間を楽しく過ごすのも苦々しく過ごすも、「太陽光発電の見積もり書:比較検討」に掛かっているといっても過言ではないのです。