住宅用太陽光発電の平均工事金額を比較しています。

太陽光発電を設置したメリットの1つに売電があり、その言葉はさまざまなところで話題になりました。
では改めて、売電にはどういうメリットがあるのでしょうか。
例えば、我が家で1日に使用する電気が100だとします。
そして、我が家の太陽光発電によって作られる電気が150だとします。
すると50の電気は余剰することになります。
その余剰電気を電力会社に売ることができるシステムを売電というのです。

 

もちろん売電するには、価格が設定されなければなりません(売電価格)。
2009年に始まった売電価格は、「1kWhの電力=48円」で設定されていました。
しかしこの設定された売電価格は、年々下がっています。
「2011年=1kWh/42円、2014年=1kWh/37円」…そして、2015年は「1kWh/33円」(10kW未満の住宅用)になりました。
通常、私たちが電力会社から購入する価格は「1kWh/25円」くらいです。
売電価格の推移をチェックすれば、かなりの高額で売電していることがわかります。
(2009年であれば、売電価格は約2倍です。)
ここで疑問が生じます。
何故、電力会社は太陽光発電システムで発電した電気を、こんなに高額で売電することができるのでしょうか。
電力会社はそれ以上に儲けているから?…違います。
売電の買取費用は電力会社が全部負担しているのではなく、実はほとんどの金額を国民全員で負担しているのです。
事実、電気代明細書の中に「再エネ発電賦課金等」という項目があります(毎月、数百円支払っている)。
つまり売電する時に、電力会社から支払われる金額の原資になっているのです。

 

では今後、売電価格はどのようになるのでしょうか。
これはあくまでも個人的見解ですが、いずれ「売電価格=買電価格」(同じ金額)になるのではないでしょうか。
どちらにしても、私たち国民が売電価格の費用負担を負うわけですから…。
(ちなみに太陽光発電システムを設置した場合の売電価格は、その年度から10年間は固定となります。)